- 2011-09-16 (金) 2:35
- 裁判資料
資料3抜粋
2007年1月15日にイラクのバグダッドでサダム・フセイン氏の異父弟バルザン・イブラヒム・アル=ティクリティ(Barzan Ibrahim al-Tikriti)が絞首刑を執行された時に、落下と同時に首が切断されて、頭と胴体が分離して落下しました。イラク政府は、国の内外からの批判を恐れて、この出来事が故意に行われたものではないことを示す必要に迫られました。そこでイラク政府はこの死刑執行の様子を記録したビデオテープをマスコミに限定して公開しました。結果としてこの事例は世界中に広く報道され知られることになったのです。
2007年1月16日にCNNのインターネットサイト上で公開された動画(http://edition.cnn.com/2007/WORLD/meast/01/15/iraq.executions/index.html 2009年10月現在、閲覧できない)の中で、ニューヨークタイムズのジョン・バーンズ記者がバグダッドから報告しています。バーンズ記者はイラク政府から上記のビデオを見せられた一人です。
以下はこの動画の音声(英語)の一部を訳したものです。この資料の引用はお断りします。
《引用開始》
ジョン・バーンズ記者:
まず最初に、このビデオテープは、1回だけ上映すると言われました。携帯用カメラで撮影したサダム・フセインの絞首刑の模様が流出した騒ぎの後、イラク政府は、この失敗した絞首刑が、インターネットに流出して、特に中東全域で、何度も再生されることがないよう固く決心しました。
3分間のビデオは、・・・残酷で・・・、どの死刑執行でもそうでしょうが・・・おびえた2人・・・ひどくおびえた2人が、グァンタナモ収容所のスタイルのオレンジ色のつなぎを着て、踏板の近くに立っていました。黒いフードを頭にかぶせられて・・・2人は・・・ムファムジハーダ(訳注:明確に聞き取れず意味不明)・・・死を前にした祈り・・・唯一の神の他に神はなし・・・を唱えていました。そして、落ちました。
フセイン氏の下で秘密警察の長官であり、その異父弟でもあるバルザン・イブラヒム・アル=ティクリティ氏は、決められた通りに8フィート・・・それだけ落下した時・・・彼の頭はあっという間にちぎれてしまいました。・・・カメラはそれから・・・前に進んで絞首台の下の穴の中をのぞき込みます・・・そこで彼がうつぶせになっていたのですが・・・頭がなくて・・・首のあたりに血だまり、彼の頭は黒いフードの中にあるままで、彼の後ろの・・・穴の中にありました。・・・何が起きたかというと、イラクの役人が、今回は一生懸命に努力して、上手くいっていたのですが、落下表と絞首刑執行人が呼ぶ箇所で失敗したようでした。この中肉中背の男性は落とされた距離が長すぎて落下速度が大きくなりすぎたのです。
《引用終了》